「吹抜け」とは、建物内に天井が二階まで続いている空間のことを指します。マンションなどでは実現できないこのデザインは注文住宅では人気のスタイルです。通常、リビングや玄関などに取り入れられ、おうちを明るく広々とした印象にしてくれます。
吹抜けを効果的に取り入れるために、今回は吹抜けのメリットとデメリットをご紹介いたします。
メリット
吹抜けのメリットはやはり明るく広々とした開放感です。
吹抜けは、天井が高くなることで住宅内に広がる圧迫感を軽減し、さらに室内に自然光を豊富に取り込むことができるのです。
また、広い空間は通気がよいため、清々しく過ごしやすい空間を実現できます。
デメリット
一方、デメリットもあります。
高く広い空間を必要とするため、2階部分の床面積が狭くなりますし、室内の空気が天井で滞留する傾向があり、冷暖房の効率が低下する可能性があります。
高い位置にある照明のお掃除や点検が難しいため、きちんとメンテナンスできるような工夫が必要です。
吹抜けを作る際のチェックポイント
一番大切なのは家全体を高気密・高断熱のつくりにすることです。
室内の空気が天井部分に逃げやすくなる吹抜け構造では、冷暖房の効率を最大限発揮するために、高気密・高断熱住宅を採用するのが良いでしょう。
天井にシーリングファンをつけて空気を循環させるのもおすすめです。
さらに、高い位置にある照明器具のメンテナンスのためには、アクセスポイントを確保すること。
具体的には、照明を吊り下げではなく壁面取り付けにして高さを下げたり、吊り下げる場合は昇降機能を設計するなどです。
照明をLEDにすることで、交換頻度を下げて対策するのも良い方法でしょう。