憧れの「シンプルでおしゃれな家」を叶えるには?収納とデザインの鉄則
モデルハウスやSNSで見かける「生活感のない、スッキリとしたおしゃれな家」ってとっても素敵ですよね。
思わずマネしたくなりますが、ただ物を減らして真っ白にするだけでは、居心地の良い家にはなならないのです。
一生に一度の家づくりですから、流行や自分の好みも反映しつつ、長く愛せる素敵な住まいづくりをしたい。
今回は、おしゃれなデザインを保ちながら、毎日の片付けも楽になる「シンプルで機能的な家づくり」のポイントをご紹介します。
目次
ベースはシンプルに、インテリアで個性を足す
おしゃれな家をつくる第一歩は、「空間のノイズ(雑味)」を減らすことです。
「シンプルな家」とは、単に装飾がない家ではなく、視覚的なごちゃつきが抑えられた家のことを指します。
まずは「ベースはシンプルに、インテリアで個性を足す」という考え方を持つことが、飽きのこない家づくりの基本です。
具体的に意識したいポイントは以下の2点です。
◎色を使いすぎない
内装に使う色は、床・壁・天井を含めて「3色程度」に抑えるのが鉄則です。
ベースカラーを統一することで、家具や照明などのインテリアが引き立ち、洗練された印象になります。
◎素材感で変化をつける
色がシンプルだと「殺風景」になりがちですが、同じ色味でも木材、タイル、塗り壁など「素材」を変えることで、空間に奥行きと温かみが生まれます。

生活感を隠す!場所別・収納計画のポイント
どれだけデザインがおしゃれでも、暮らしていれば必ず物は増え、生活感が出てしまいます。
美しい空間をキープするために欠かせないのが、「最初から物の定位置を決めておく」こと。 スッキリ暮らすための具体的な収納アイデアを見てみましょう。
◎キッチン
パントリーで「隠す収納」 毎日使うキッチンは最も散らかりやすい場所です。
小さなスペースでも良いので「パントリー」を設けましょう。
食材のストックや調理家電を丸ごと収納できれば、キッチンカウンターの上は何もない状態を保てます。
◎リビング
ニッチと造作収納 リモコンやティッシュ、子供のおもちゃなど、リビングには細々した物が集まります。
壁を凹ませた「ニッチ」を作って定位置にしたり、壁面と一体化した「造作収納」を設けたりすることで、後から家具を置く必要がなくなり、スッキリとした動線が確保できます。
◎玄関
家の顔である玄関。
靴だけでなく、ベビーカーやアウトドア用品も収納できるシューズインクローゼットがあれば、急な来客時でも慌てません。
玄関の正面にお気に入りの小物を飾れば、ギャラリーのような空間になります。
収納計画は「隠す(扉の中へ)」と「見せる(飾り棚など)」のメリハリが大切です。

外観も「引き算」で洗練された印象に
家の第一印象を決める外観も、シンプルさを追求することでデザイン性が高まります。
最近の流行は、窓の配置や屋根の形状を工夫し、シャープに見せるスタイルです。
ファサード(正面)を整える 道路から見える正面側には、あえて窓を少なくしたり、室外機や給湯器が見えないように配置したりすることで、生活感のないスタイリッシュな外観になります。
屋根と外壁のバランス 庇(ひさし)を出さずに箱型に見せたり、ガルバリウム鋼板などの無機質な素材を使ったりすることで、都会的でモダンな印象を与えることができます。
外観においても「余計な線や物を見せない」という引き算の考え方が、おしゃれな家への近道です。
いかがでしたか?
「おしゃれな家」と「片付けやすい家」は、実は表裏一体です。
設計の段階から、収納の場所やコンセントの位置、見せたくないものをどう隠すかをしっかりと検討することで、入居後もモデルハウスのような美しさを保つことができます。
また、シンプルさをベースにしておけば、将来好みが変わったときにカーテンや家具で模様替えを楽しみやすいというメリットもあります。
ぜひ、ご自身のライフスタイルに合わせた「無理なくスッキリが続く家」を検討してみてくださいね。
















